今日は何の日【5月11日】- 母の日 / Mothers Day

母の日、ありがとうを伝える特別な日
：その起源から現代の祝い方まで

皆さん、こんにちは。風薫る5月、緑が目に鮮やかな季節となりました。そして、5月の第2日曜日は、私たちにとって非常になじみ深く、心温まる日、「母の日」です。2025年の母の日は、まさに本日、5月11日（日）ですね。

この特別な日に、日頃の感謝の気持ちを込めて、お母さんに「ありがとう」を伝えた方も多いのではないでしょうか。あるいは、これから伝えようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

このブログでは、そんな母の日について、その起源や日本での広まり、そして現代における様々な祝い方まで、詳しく掘り下げていきたいと思います。母の日をより深く理解し、お母さんへの感謝の気持ちを新たにするきっかけとなれば幸いです。

母の日が世界的に広まるきっかけとなったのは、20世紀初頭のアメリカでの出来事です。ウェストヴァージニア州に住むアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を追悼し、母への感謝の気持ちを表すための祝日を作りたいと願ったことから始まりました。

アンナの母、アン・ジャービスは、地域の医療環境改善や、南北戦争で敵味方なく負傷兵のケアを行うなど、社会活動に熱心な人物でした。アンナは、そんな母の博愛の精神と、世の中の全ての母親への敬意を表す日を設けたいと考え、熱心な働きかけを行いました。

彼女の活動は多くの人々の共感を呼び、1908年には初めて「母の日」の祝典がアンナの母が通っていた教会で開催されました。この時、アンナは母が好きだった白いカーネーションを参加者に配ったと言われています。これが、母の日にカーネーションを贈る習慣の始まりとされています。

そして1914年、当時のアメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソンが5月の第2日曜日を「母の日」として国民の祝日に制定し、アメリカ全土で祝われるようになりました。

日本で最初に母の日が祝われたのは、明治時代の終わりから大正時代にかけての頃と言われています。キリスト教関係者によって紹介され、教会などで細々と行われていました。

その後、大正時代に入ると、青山学院の教授だったアレクサンダー・ショー宣教師が、アンナ・ジャービスの活動に感銘を受け、日本でも母の日を広めようと活動を始めました。

本格的に普及したのは戦後のことです。1949年ごろから、アメリカに倣って5月の第2日曜日が「母の日」として定着し、全国的に祝われるようになりました。

当初は、戦災で母親を亡くした子どもたちを励ますといった意味合いも込められていたと言われています。時代とともにその形は変化してきましたが、母親への感謝を表す日としての本質は変わらずに受け継がれています。

母の日の象徴とも言えるカーネーション。アンナ・ジャービスが白いカーネーションを選んだのは、それが母アンの好きだった花であり、純粋さ、甘美さ、忍耐、そして慈愛といった母親の美徳を象徴すると考えたからだと言われています。

当初は、健在の母親には赤いカーネーションを、亡くなった母親には白いカーネーションを贈るという習慣がありましたが、現在では色に関わらず、感謝の気持ちを込めて様々な色のカーネーションが贈られています。

ちなみに、カーネーションの色によって花言葉も少しずつ異なります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

赤色: 「母への愛」「純粋な愛」「真実の愛」
ピンク色: 「感謝」「温かい心」「美しい仕草」
白色: 「尊敬」「純潔の愛」「亡き母を偲ぶ」
オレンジ色: 「純粋な愛情」「情熱」
黄色: （少し注意が必要で）「軽蔑」「嫉妬」といったネガティブな意味合いを持つこともありますが、「友情」という意味もあります。贈る相手や状況を考慮すると良いでしょう。
紫色: 「誇り」「気品」

花言葉を知って選ぶと、より一層気持ちが伝わるかもしれませんね。

母の日には、カーネーションだけでなく、様々な形で感謝の気持ちを伝えます。

プレゼントのアイデア

手作りのもの: 子どもからの似顔絵や手作りの小物、料理などは、何よりも心がこもっていて喜ばれるでしょう。
手紙やメッセージカード: 日頃は照れくさくて言えない感謝の言葉を、手紙に託すのも素敵です。
実用的なもの: お母さんの趣味やライフスタイルに合わせた、普段使いできるアイテム（例：キッチン用品、コスメ、ファッション小物、健康グッズなど）も人気です。
美味しいもの: 少し贅沢なスイーツやお取り寄せグルメ、お母さんの好きな食べ物などは、家族みんなで楽しむこともできます。
体験ギフト: 旅行や食事券、エステやマッサージのチケットなど、特別な時間をプレゼントするのも良い思い出になります。
お花: カーネーションに限らず、お母さんの好きなお花や観葉植物を贈るのも喜ばれます。

一緒に過ごす時間

プレゼントだけでなく、お母さんと一緒に過ごす時間もかけがえのない贈り物です。