Colors かわさき 2025展 アップサイクル×パラアート|150名超の“色と言葉”が重なり合う11日間

廃棄予定のシーツがキャンバスに。“手触り”から始める鑑賞
本展は、障がいの有無というラベルを外し、作品そのものの魅力に向き合うための場。2025年は「アップサイクル」を軸に、 廃棄予定だったシーツをキャンバスとして再生した作品が多数登場。紙よりもしわや縫い代が残る布は、絵具の乗りやにじみの勢いまで可視化し、 作者の手の速度や迷いをやさしく留めます。会場設計はデザイナー/美大生と協働し、吊り・重ね・揺らしの展示で空間全体を“色のレイヤー”として体験。 会話歓迎の方針のもと、観る・つくる・語るが循環する時間が生まれます。
見どころ①|光で変わる色
布は光を吸い、時間帯で印象が変化。午前と夕方で“別作品”に出会う感覚を狙った照明計画。
見どころ②|「カラーシール」で参加
会期中随時、来場者がカラーシールで加筆。作品が“育つ”展示。写真に撮るなら日ごとに記録がおすすめ。
見どころ③|作家の自信を支える仕組み
会場で作品販売支援につながる情報提供も。表現と仕事/自己効力感を接続する流れが丁寧。

WORKSHOPS 参加費無料(一部事前申込優先)



木のおもちゃに色を塗ろう
職人の手で作られた木工作品に自由にペイント。立体の配色は平面の“色設計”にも効く。完成作品はプレゼント。
- 費用|無料(先着)

協力アーティスト / デザイナー
大平 暁(おおだいら さとる)|NPO法人 studio FLAT 理事長
障がいのある表現者の才能発掘・発表支援を牽引。生活支援と創作支援を一体化し、地域・企業・教育と協働。
田代 流生(たしろ りゅうい)|社会福祉法人みのり会
作品の“職能”としての価値に着目し、展示と人材育成を両輪で推進。現場実装力が高い。
林 明水(はやし みょんす)|アーティスト
抽象絵画を中心に壁画・ライブペイントまで横断。直感的なレイヤーで空間の呼吸を変える。
株式会社ノクチ基地|クリエイティブチーム
川崎・溝の口発のデザイン/映像チーム。地域協働のブランディングからイベント実装まで一気通貫。
鑑賞が深まる3ステップ
- 近距離で“布目”を見る。しわ・縫い代・にじみは、作者の身体のリズムの痕跡。
- 参加型に一筆。カラーシールで加わると、展示全体の見え方がガラリと変わる。
- 光を替えて再訪。夕方の斜光で強まる陰影に注目。別の作品に出会ったような驚きがある。