はじめに
皆さんは日本の「文化」「伝統行事」と聞かれたらどんなことを思い浮かべますか。
現代の日本にはたくさんの行事がありますが、日本に古くからあるもの、海外から伝わり定着したものなどがあります。季節の行事にも様々なものがあり、おいしい食べ物や遊びが結びついていることもしばしばあります。
そこで、現代の日本に今も息づいている文化を再発見し、青少年活動や学校など色々な場面で使えるようにまとめてみました。
大人も、子どもと一緒に日本の文化を学び体験することで、子どもたちの成長を間近で感じていただけると嬉しいです。
ぜひ、皆さまの活動にお役立てください。
3月 4月 5月
6月 7月 8月
9月 10月 11月
12月 1月 2月
※月をクリックすると各月の先頭にジャンプします。
参考文献・用語集
1月(睦月:むつき)
睦月の語源は、親類知人が互いに往来し仲睦まじくする月であることから、「睦まじい月」とする説が有力とされる。その他、稲の実をはじめて水に浸す月で、「実月(むつき)」が転じたとする説。元になる月で、「もとつき」が「むつき」に転じたとする説がある。
1月の文化を詳しく知る(PDF:566KB)
1月の食べ物
1月の遊び
2月(如月:きさらぎ)
如月は、寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力とされる。その他、気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」とする説、草木が生えはじめる月で「生更木(きさらぎ)」とする説、草木の芽が張り出す月で「草木張り月(くさきはりづき)」が転じたとする説がある。
2月の文化を詳しく知る(PDF:388KB)
2月の食べ物
2月の遊び
3月(弥生:やよい)
弥生の語源は、「いやおい(弥生)」の変化とされる。「いや(弥)」は、「いよいよ」「ますます」などの意味。「おい(生)」は、「生い茂る」と使われるように草木が芽吹くことを意味する。草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。
3月の文化を詳しく知る(PDF:401KB)
3月の食べ物
3月の遊び
4月(卯月:うづき)
卯月は、卯の花(ウツギの白い花)が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力とされる。また、卯月の「う」は「初」「産」を意味する「う」で、一年の循環の最初を意味したとする説もある。
4月の文化を詳しく知る(PDF:552KB)
4月の食べ物
4月の遊び
5月(皐月:さつき)
サツキは、「サツキツツジ」の下を略した言葉。サツキは他のツツジに比べ花の咲く時期が遅く、旧暦5月の頃に咲くツツジということから、月の名「皐月」が転用されたものである。月名の「皐月」は耕作に由来し、田の神に祈るため苗代に挿す花もサツキである。このことから、5月に咲くというだけでなく、農民との関わりの深さも名前の由来に関係していると考えられる。
5月の文化を詳しく知る(PDF:411KB)
5月の食べ物
5月の遊び
6月(水無月:みなづき、みなつき)
水無月は「水の無い月」と書くが、水が無いわけではなく、水無月の「無(な)」は、「神無月(かんなづき)」の「な」と同じく、「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味である。「水の月」に由来する説の中には、田に水を引く時期にあたることからとする説や、梅雨の時期になることからという説がある。旧暦6月の異名には「水張月(みずはりづき)」もあるため、水無月は田に水を引く時期に由来すると考えて良いであろう.「青水無月(あおみなづき)」という異名の「青」は、青葉の茂る頃を意味している。
6月の文化を詳しく知る(PDF:41KB)
6月の食べ物
6月の遊び
7月(文月:ふみづき、ふづき)
文月の語源は、短冊に歌や文字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因み、「文披月」が転じたとする説が有力とされる。その他、文月の語源には、旧暦7月が稲穂が膨らむ月であるため、「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」からの転とする説。稲穂の膨らみを見る月であるため、「穂見月(ほみづき)」からの転とする説もある。
7月の文化を詳しく知る(PDF:493KB)
7月の食べ物
7月の遊び
8月(葉月:はづき、はつき)
葉月の語源は、新暦では9月上旬から10月上旬の秋にあたるため、葉の落ちる月の意味で、「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説、北方から初めて雁が来る月なので、「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説、稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から、「葉月」になったとする説がある。
8月の文化を詳しく知る(PDF:413KB)
8月の食べ物
8月の遊び
9月(長月:ながつき、ながづき)
葉月の語源は、新暦では9月上旬から10月上旬の秋にあたるため、葉の落ちる月の意味で、「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説、北方から初めて雁が来る月なので、「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説、稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から、「葉月」になったとする説がある。
9月の文化を詳しく知る(PDF:430KB)
9月の食べ物
9月の遊び
10月(神無月:かんなづき)
神無月の語源は、神を祭る月であることから「神の月」とする説が有力とされる。神無月の「無」は「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」である。中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(現在の島根県)では反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれる.その他の説では、雷の鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」が転じたとする説や、新穀で酒を醸す月なので「醸成月(かみなしづき)」が転じたとする説がある。
10月の文化を詳しく知る(PDF:552KB)
10月の食べ物
10月の遊び
11月(霜月:しもつき)
霜月の語源は、「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」の略とする説が有力とされる。その他、十は満ちた数で一区切りなので上月になり、それに対して下月とする説、神無月を「上な月」と考え、霜月を「下な月」とする説など、上下の「下」とみる説、「食物月(をしものつき)」の略とする説や、「摺籾月(すりもみづき)」の意味など諸説ある。
11月の文化を詳しく知る(PDF:461KB)
11月の食べ物
11月の遊び
12月(師走:しわす)
しわすの漢字「師走」は当て字で、語源は以下の通り諸説あるが未詳。師走の語源で最も有名な説では、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」がある。この説は、平安末期の『色葉字類抄』に、「しはす」の注として説明されている。その他、「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとする説、「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」からとする説、 「一年の最後になし終える」意味の「為果つ(しはつ)」からとする説などがある。
12月の文化を詳しく知る(PDF:616KB)
12月の食べ物
12月の遊び
参考文献・用語集
参考文献一覧(PDF:166KB)
用語集(PDF:220KB)
他にもこんな遊び方があります
おわりに
皆さんの活動に役に立つ内容でしたか。是非子どもたちと楽しみながら日本の伝統行事に触れてみてください。多くの子どもや若者と関わる活動をしている側からの切り口(想い)で、現代の季節の行事をご紹介させていただきました。
人生において子どもの時期は限られています。子どもの時のその一瞬のできごとが、一生の宝物になるかもしれません。そして体験活動は大人になってからも楽しかった思い出として残ると思います。
御覧いただいた皆様にとって活動のヒントになれば幸いです。大切な子どもたちの笑顔あふれる未来のために。
イラスト協力
- デザイナー まどか
特別支援学校の教員経験を経て、教育系企業に就職しマーケティングとコンテンツデザインを担当する。現在は教育現場での知見を活かした漫画の作成や各種イラスト、画像、冊子の作成などを行っている。趣味は合唱とアニメ&演劇鑑賞。
- 山根 早也香(やまね さやか)
大学生。青少年センター指導者育成課の子ども向けキャンプのボランティアとして事業に参加し、しおり作りの際のイラストなどを担当。
過去の神奈川県青少年指導者養成協議会発行物も一部配布・ダウンロードが可能です。
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